第16回ミンダナオ日本人商工会議所定例総会 ご挨拶
February 26, 2022
第16回ミンダナオ日本人商工会議所定例総会 ご挨拶
ミンダナオ日本人商工会議所
会頭 中尾 圭佑
御来場の皆様、本日はご多用の中、大勢の方々に出席を賜り2022年度ミンダナオ日本人商工会議所総会を開催出来ましたこと、心より御礼申し上げます。コロナは年末年始に比べ落ち着いておりますが会員、来賓の皆様の移動時リスクを鑑みて本年度もZoomでの開催とさせて頂きますことご了承ください。
2021年に引き続き2022年度ミンダナオ日本人商工会議所会頭の任を仰せつかりました中尾圭佑と申します。当会議所にて会頭職を仰せつかるのは6回目となり、2014年に若輩ながら初めて会頭職を仰せつかった時より役職者として公正かつ会の基本理念に基づいた行動にて会員の皆様への期待に応えられるよう努力して参りましたが改めて信任頂けましたこと会員の皆様に心より御礼申し上げます。
当会は現在、17社の日系正会員、4社の日系賛助会員、20社の外国籍賛助会員、合計41社の会員の皆様に支えられて運営しております。
今月より国内の新規感染者数が減少に向かい、また病床利用率低下を受けてフィリピン国内の各規制が緩和されると共に移動に関するRT-PCR検査や隔離期間も撤廃され、国内での移動が容易になって参りました。また国家間移動に関しても追加接種や搭乗前のRT-PCR検査結果陰性をもって、施設隔離期間が無くなったこと、そしてビザを持たない外国人の観光、ビジネス目的の渡航が再開されたことで日比間の交流およびビジネス正常化への道筋が見えて参りました。
2021年度は全ての対面式イベントの開催はございませんでしたが、フィリピン日本人商工会議所主導のもと3商工会議所一丸となって多くのオンラインセミナー開催が出来ましたこと御礼申し上げます。特に日系正会員の皆様にとって有意義な内容のセミナーであり、またパソコンから気軽に参加できることより対面式に比べ多くの参加があったと思われます。ビジネスにおいてもリモートワークやリモート会議など、多くのことをオンラインですることが日常化し、コロナ禍による影響にて目に見えた減退は、観光や飲食、サービス業等対面での付加価値提供を主とする産業に留まっておりますが、コロナ収束による再起を強く信じております。
個人的にはリモートやオンラインで通常の業務が出来るようになった反面、商売は人であるという基本を強く感じさせられることもございます。取引において2年間の対面式ビジネスのブランクは担当者の交代があった場合、定規杓子になってしまい粘り強さ、思いやりなどの細かな点が薄れているようにも感じます。今後、世界的に収束が見られた場合、積極的に顧客とのコミュニケーションを取る戦略の企業や個人が優位性となり、伸びてくるのではと考えられます。
個別会議では大きな差はないかもしれませんが、セミナーやカンファレンスの場を通しての名刺交換による人脈構築、献花式や各団体との合同イベントによる交流の拡大や親密化などコロナ前と完全に同じとなるとは思いませんが、今年度はハイブリッド式にてコロナ禍で分断された人と人の繋がりを深めていきたいと思います。
末筆ながら、在フィリピン日本国大使館、ダバオ総領事館、マニラ・セブ日本人商工会議所、ダバオ市商工会議所、ダバオに事務所を構えている外国人商工会議所をはじめフィリピン政府機関の皆様と連携し、ミンダナオへの投資の窓口、会員企業の皆様のサポートに尽力して参りますので今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。